クレメンティ校 校長挨拶

『今 子どもたちのためにできることに 全力で取り組む』

 新型コロナウイルス感染症に対する規制緩和が進み子どもたちの学校生活はコロナ前とほぼ同じ状態に戻ってきています。学校の中での行動規制・グループ制限もなくなりましたし、校外活動もローカル校との対面による交流会も計画通り実施できるようになりました。コロナ禍の約2年間は様々な規則に縛られての学校生活でしたが、今は子どもたちが明るい笑顔で元気よく学校生活を送っている姿をたくさん見ることができます。新型コロナウイルス感染症が収束したわけではなく、まだまだ終わりの見えない状況は続いておりますが、そのような中でも子どもたちのためにできることに全教職員が力を合わせ全力で取り組んでまいります。確かな学力を身につけさせ、本来子どもたちがもっている能力や意欲、可能性をさらに高めていくための努力を続けてまいります。

 学校は、教職員の連携と協力、保護者の皆様のご理解とご協力、ご支援と学校との信頼関係、また本校を支えている関係諸団体や地域の支えがあって成り立っています。その学校で子どもたちが主体的に自律的に学習し、友だちと積極的な交流をして過ごすことをめざしています。

 本校では、子どもたちの実態、保護者の願いをしっかり把握し学校教育目標を定め、その目標達成のために教育課程を編成・実施・評価をしながら、この変化の激しい時代を生き抜き、次代を担うために必要な資質や能力を子どもたち一人一人が身につけるべく、日々の教育活動の充実をめざし教育実践に努めていきます。特に学校生活の様々な場面で子どもたちが、「自ら考え、正しく判断し、行動する」ことができるよう支援・指導し、学校教育目標の実現をめざすとともに、次代を生きる日本人として豊かな国際感覚をもち、世界の人々とつながろうとする人材の育成に努めてまいります。

 

今年度も、クレメンティ校では学校教育目標を『夢をもち 夢を育み 夢を叶える教育実践』とし、子どもたちが毎日、「希望をもって登校し、満足して下校」できるよう教育活動を進めます。

 

教育目標の具現化を図るために、次の6つを教育の柱として実践していきます。

 

1 「生きる力」を育む基礎・基本の徹底

  • 確かな学力を育むための学習活動の充実
  • 豊かな心の育成
  • 健やかな身体の育成

 

2 英語教育の重視(英語でのコミュニケーション力の向上)

  • 英語科Ⅰ(少人数による習熟度別英語学習)
  • 英語科Ⅱ
  • イマージョン教育(英語での音楽・水泳の授業)

3 国際理解教育の推進

  • 異文化理解と日本の伝統・文化の尊重
  • 現地校との交流、異文化体験

4 ICT教育の充実

  • Chrome bookなど情報端末を活用した授業・指導方法の工夫・改善
  • 情報機器の活用、情報活用、情報モラルについての系統的指導
  • プログラミング教育の充実

5 特別支援教育の充実

  • 「個別の支援計画」「個別の指導計画」に基づいた計画的な指導・支援
  • 児童一人一人の実態に応じたきめ細かな指導・支援
  • 学級担任と支援員との連携、交流学級との連携
  • ユニバーサルデザインを意識した環境整備や授業つくり

6 保護者・地域との連携

  • 保護者や地域との連携を深め、信頼と協調の上に立った開かれた学校つくり
  • 日本人会との連携
  • 日本人学校協同組合と連携した登下校時の安全確保
  • PTAや保護者ボランティアとの協力と連携

 

 今年度も「通ってよかった 通わせてよかった シンガポール日本人学校クレメンティ校」をめざし、教職員一同力を合わせて教育活動にあたってまいります。

 引き続きご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和5年4月

 シンガポール日本人学校クレメンティ校

校長 石坂 克己

 

 

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