Gemを作ってみよう！ＡＩ学習会

放課後、「Gemを作ってみよう! AI学習会」を開催いたしました。この学習会は、本校教員、さらにはシンガポール日本人学校全体の教員が、人工知能（AI）を深く正しく理解し、その上で創造的で質の高い授業を開発していくことを目的としています。未来を担う子供たちに、AI時代を生き抜く力を育むため、教員自身がまずAIを使いこなし、教育現場での可能性を探る重要な一歩と位置付けています。

さて、学習会のテーマにもなっている「Gem（ジェム）」とは何か、分かりやすくご説明させていただきます。これは、Googleが提供する大規模言語モデル（LLM）であるGeminiを特定の目的に合わせてカスタマイズした、いわば「パーソナルAIアシスタント」のようなものです。例えば、あるGemを「歴史の授業を専門とする家庭教師」として設定すれば、そのGemは歴史の専門知識に特化して、先生の資料作成や、児童一人一人のレベルに合わせた質問対応などを助けてくれます。言わば、汎用的なAIという巨大な図書館から、特定のテーマに絞られた専門書を一冊作り出すようなイメージです。

今回の研修では、教員一人一人が、自分の担当教科や授業スタイル、あるいは校務の効率化など、それぞれの教育課題を解決するために独自のGemを実際に作成・活用する体験を通じて、AIの創造的な可能性と活用のための倫理観を学びました。

このAI指導関連の研修は、今回を含め全三回を予定しており、継続的に教員のAIリテラシーと指導力の向上を図ってまいります。教員がAIを単なるツールとしてではなく、教育の可能性を広げるパートナーとして理解し、活用することで、子供たちが主体的に学び、未来を切り拓く力を育む教育活動を推進してまいります。保護者の皆様におかれましても、本校のAIを活用した教育活動にご理解とご協力をお願いいたします。