チャンギ校
違いを知り 思いやる心 ~人権の取組~
チャンギ校では、「豊かな国際感覚をもち 世界の人々とつながろうとする子の育成」という教育目標の実現に向け、人権教育の取組として、自分と他者の「違い」を知り、それを受け止めて思いやりの心を育むことをねらいとした活動を実施しました。これは、年間の重点目標の柱の一つである「やさしさと思いやりの育成」を具現化する取組です。

子供たちは、人権週間の期間中に「自分カード」を作成し、エントランスホールに掲示しました。このカードに書く内容は、発達段階を考慮して学年によって異なりました。1・2年生は「好きなこと、すきじゃないこと」を通して自己の感情や好みを認識し、3・4年生は「自分の良いところ、友達の良いところ、友達からされて嬉しかったこと」を通して他者とのポジティブな関わりを意識し、そして5・6年生は「自分の常識(自分が大事にしていること)」を通して自己の価値観を見つめ、深く探究しました。無記名でもよいとしたことで、子供たちはより正直な気持ちを表現することができたことでしょう。

また、図書室では図書委員会による「人権コーナー」が設置され、人権に関する本が並びました。シンガポールで学ぶチャンギっ子は「多様性を受入れる素地」という強みをもっています 。多様な情報に触れるこの取組は、その素地をさらに育む絶好の機会となりました。
友達のカードを鑑賞したり、本を読んだりすることで、十人十色の考え方や感じ方があることに気付くことは、自分と他者との違いを肯定的に受け止める大切な一歩です。そして、相手の立場や感情を理解しようとすることは、本校が掲げる「利他的な児童」の育成 につながる重要な取組といえます。学校全体でこのような活動を実施することで、子供たち一人一人が自己有用感・自己肯定感を高める温かい「心の居場所」のある学級経営の実現も目指しています。