想いが形に　世界に向けて　６年生

６年生が情熱を注いで制作してきた冊子「ぼくたちが見たシンガポール」が、ついに入稿の時を迎えました。今週は、これまでデジタル上で積み上げてきたデータをすべて紙に印刷し、最終的な校正作業を行いました。画面越しでは見落としていた細かな言葉の揺らぎやレイアウトの違和感も、実際に紙を手に取り、互いの原稿を読み合うことで、新たな発見へとつながりました。一文字一文字に心を込めて推敲を重ねる姿からは、自分たちの学びをより正確に、より魅力的に伝えようとする責任感と、表現へのこだわりが強く感じられました。

本作りと並行して、自分たちの言葉を直接届けるためのメール作成にも取り組みました。届け先は、日本にある自身の母校やシンガポール国内でお世話になった施設の方々です。探究科における「相手意識」と「目的意識」を明確にしたこの活動は、単なる情報発信に留まらず、社会的なマナーを学びながら、感謝の気持ちを言語化する貴重な機会となりました。子供たちが一通一通に込めた熱い想いは、担任の手によって各地へと届けられました。

自らが歩き、五感で捉えたシンガポールの姿が、一冊の本となって海を越えていく日はもうすぐです。この経験が、子供たちの自信となり、未来を切り拓く大きな力となることを願っています。